2025年12月12日

アボットジャパンとデータ連携契約を締結
~血糖変動モニタリングの医療DXを推進~

当社は、アボットジャパン合同会社(本社:東京都港区、代表執行役員社長:武知秀幸)と、契約を締結し、当社が提供する患者案内アプリ「Medical Avenue」及び医療データマネジメントシステム「Claio」と、アボットジャパンが提供する数日間にわたる血糖変動の傾向をみることができる持続グルコースモニタリングシステム(以下「CGM」)、「FreeStyleリブレ 2」(販売名:FreeStyleリブレ 2、医療機器承認番号:30300BZX00119000 、一般的名称:グルコースモニタシステム)とのデータ連携システムの開発を開始いたします。

本契約により、FreeStyleリブレ 2の利用者が同意した場合、そのグルコースデータは、当社及び当社の子会社であるフィッティングクラウド社が管理・運営するMedical Avenueを経由し、利用者が指定した医療機関へ転送されます。当社は、データを安全に転送する仕組みと、Claioシステムで転送データを自動的に受信・管理するサービスを提供いたします。
両社のデータ連携機能は、2026年上半期よりMedical AvenueやClaioをご利用の医療機関向けに提供を開始する予定です。

現在、患者が日常生活の中で記録したデータを医療機関で円滑に活用するためのインフラ整備は未だ十分とは言えません。しかしながら本契約により、FreeStyleリブレ 2の利用者のグルコースデータは自動的に医療機関と連携され、切れ目のないデータ連携が実現します。
これにより医療機関側はデータ管理・確認にかかる負担が大幅に軽減されると同時に、リアルタイムに近い形で患者のグルコースデータを参照できます。他方で患者側は、生活背景を反映した包括的な情報に基づいた、質の高い診療と生活指導を受けることが可能となります。

当社は、長年にわたり培ってきた多くの医療機関へのシステム導入実績と医療データ連携基盤を有する知見を生かし、FreeStyleリブレ 2のデータ連携サービスの提供を通じて、糖尿病治療における質と効率の向上に貢献してまいります。

【参考情報】

FreeStyleリブレ 2は、アボットジャパンが提供する持続グルコース測定器(CGM)であり、世界60カ国以上で700万人以上の人々に使用されています。上腕部に装着したセンサーからBluetoothで自動的に受信するグルコース値を、専用のスマートフォンアプリを使って「見える化」することができます。従来の指先穿刺による血糖測定とは異なり、CGMでは痛みを伴う採血をする必要がなく、血糖値と相関性のある皮下のグルコース値を24時間連続的に測定することができます。測定データは履歴として蓄積され、血糖値の変動傾向を把握できるため、糖尿病のある方の日々の自己血糖管理に活用されています。

Medical Avenueは、ファインデックス及びフィッティングクラウド社※が開発・提供する患者案内アプリです。大規模病院での受診に係る予約から会計までの一連の流れや保険情報を一元的に管理し受診者の手続きを簡素化するとともに、位置情報の取得活用を通じて診療効率の向上を実現する、画期的なクラウドサービスです。GPS受付や行き先案内、後払い会計機能により受診者の負担を軽減するとともに、病院側では来院状況の可視化や工程調整により診療効率の向上が期待できます。

Claioは、ファインデックスが開発・提供する検査データ管理システムです。診療所から大規模病院まで幅広い層の医療機関で利用されており、画像や検査データを効率よく管理のうえ、さらに価値ある利用を行う為の機能を搭載しています。

フィッティングクラウド株式会社は、ファインデックス及び京大オリジナル株式会社の合弁会社として設立されました。医療機関に求められる、病院間での情報連携や診療データの管理分析に加え、患者と病院の新しいコミュニケーションをクラウドで実現するサービスを提供しています。

ファインデックス・フィッティングクラウドへの問い合わせ先:

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