2026年11月2日
国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院(以下「中央病院」)における「医師主導治験のDCT(分散型臨床試験)運用改善」に関する演題が、第46回医療情報学連合大会に採択され、一般口演にて発表されることをお知らせいたします。
本演題は、中央病院が推進するDCTにおいて、パートナー施設との検査結果等の情報共有を担う「施設間データ共有システム」の運用負荷軽減に向けた取り組みを報告するものです。従来必要であった専用端末の貸与を不要とすることで運用負荷を軽減し、高いセキュリティと円滑な施設拡大を両立したシステム運用の実践知見を発表いたします。
当社は、本取り組みにおけるシステム構築・改修および導入支援を担当し、当社社員の髙野勇一、江口良太も共同演者として本発表に参画しております。
臨床試験では、患者さんが治験実施医療機関へ繰り返し通院する必要があり、遠隔地に居住する患者さんにとって、通院に伴う時間的・経済的・身体的負担が課題となっています。
こうした課題を解決し、居住地によらず臨床試験への参加機会を拡大するため、中央病院では、患者さんが自宅近隣の医療機関(パートナー施設)で検査やオンライン診療を受けながら治験に参加できるDCTを導入し、医師主導治験等への活用を進めています。当社はこれまで、パートナー施設から検査結果等を安全に共有するための「施設間データ共有システム」を構築・提供してまいりました。従来はセキュリティ担保のため専用端末や周辺機器の貸与を前提としていましたが、対象施設の増加に伴い、機器の調達や保守管理等にかかる運用負荷の増大が課題となっていました。
上記を解決するために、パートナー施設が所有する既存端末の仮想環境上で本システムを利用できる構成へと改修し、プログラム自動更新機能等を実装いたしました。これにより、専用端末の貸与を不要とし、パートナー施設追加時の導入ハードルや運用負担を大幅に軽減しながら、持続可能な治験運用基盤としての有用性を実証いたしました。
当社は今後も、医療現場の課題に即した先進的なソリューション提供と技術支援を通じて、最先端の医療・治験環境の発展および持続可能な医療DXの実現に貢献してまいります。
| 学会名 | 第46回 医療情報学連合大会(第27回日本医療情報学会学術大会) |
|---|---|
| 日 時 | 2026年11月14日(土) 9:10〜10:55 |
| 会 場 | 札幌コンベンションセンター I会場 (206室) |
| 演題名 | 医師主導治験へのDCT導入における施設間データ共有システムの運用負荷軽減の実践 |
| 発表者 | 川端 紗智重 氏(国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院 臨床研究支援部門 研究企画推進部 企画管理室) |
| 共同演者 | 髙野 勇一(株式会社ファインデックス 病院ソリューション部)、江口良太(同 第1開発部) ほか |