視線分析型視野計 GAP/GAP-screener は、ヘッドマウント型の自動視野計です。自社で設計・開発した専用ゴーグルは、検査に最適化されたスペックと軽さを実現しました。機械学習を用いて数千以上の眼球運動データを分析し導き出した独自の判定ロジックを搭載することで、量産型視野検査装置として初めて、被検者の自覚的な反応に頼らない、客観的な視野検査(他覚的検査)を可能にしました。ゴーグル型のため暗室は不要、機器の持ち運びも簡単なことから、場所を選ばず検査を実施できます。
固視の要らない検査なので、被検者負担が軽減されます。
簡易な検査手法や開始手順で、検査時間の短縮を実現します。
専用に設計したヘッドマウントディスプレイは、軽量で暗室を必要としません。
GAP/GAP-screenerはアイトラッキング技術を利用し、目で視標を追うだけで検査できる新しい計測手法「視線分析型」の視野計です。長時間の固視やボタン操作が不要な為、被検者の疲労感が軽減されます。
固視不要で、被検者のボタン操作が無い為、検査実施前の被検者への説明も容易です。
ゴーグル型なので、顎台は無く、被検者は楽な姿勢をとることが出来ます。ベッド、車いす、ソファー等、今まで視野検査が難しかった状況でも検査を適用することができます。
視標を反射的に目線が追いかける動作を分析する他覚に近い検査手法です。これにより、「視標が見えた気がするからボタンを押す」というような偽陽性につながるリスクが軽減されます。
ボタン操作を行わない為、視認や操作の時間が短縮され、計測時間を短くできます。
GAPでは従来の中心固視・手元スイッチの検査にも対応し、検査適用の範囲を広げております。
手元スイッチの検査は、被検者への声掛けも従来同様に対応できる利点もあり、既にご利用頂いているご施設様でも好評です。
視標を追う目の動きを自動分析する、他覚に近い検査手法です。
従来の検査手法で発生する「光が見えた気がする」といった曖昧な判断がなく、さらに中心固視も不要なため、検査時の被検者の精神的・身体的負担の軽減に貢献します。
検査が向いてる方
眼球運動に疲労を感じる方、眼瞼下がりのある方向けに中心固視と手元スイッチ方式を用いた検査モードを搭載いたしました。
検査が向いてる方
PCとゴーグルだけで検査が行えます。従来の視野計に比べて大幅な省スペース化が図れるだけでなく、暗室環境も必要としないことから設置場所を選びません。
ゴーグル用のキャリングケースが付属し、計測用ノートPCと一緒に持ち運びが可能です。
スタンドアロンで利用される場合にも、時系列表示が可能な専用のビューアを標準提供します。
院内でご利用いただいている画像ファイリングシステムClaioと組み合わせることで、眼底写真やOCT、静的視野計の検査データと合わせて参照できます。
他社電子カルテ・ファイリングシステムにもPDFで結果データの出力が行えます。
幅広い年齢層の利用を想定し、400gまで軽量化を行いました。また、検査者による装着補助を想定した装着機構を備えます。
視野検査に最適化された部品を利用し、従来型の視野検査装置同等感度の計測が可能。
ヘッドマウントディスプレイGAP | GAP-screener | |
閾値検査 (感度計測) | 30-2 , 24-2 , 10-2 | - |
暗点検出テスト (スクリーニング) | 30-2 , 24-2 , 10-2 | 24-2 |
視標サイズ | ゴールドマンⅡ-Ⅴ | |
最高輝度 | 3,000cd/㎡ | |
本体寸法 (ゴーグル部) | 122(H)mm× 201(W)mm× 148(D)mm (ヘッドバンド、ケーブル類は除く) | |
本体重量 (ゴーグル部) | 0.4kg (ケーブル類は除く) | |
電源電圧 | AC100V-240V 50/60Hz | |
消費電力 | 200VA(最大) | |
ネットワークインターフェイス | RJ45(1000Base-T)/ WiFi(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax) | |
OS | Windows11(64bit) | |
データバックアップ | 外付けUSB HDD ※専用バックアッププログラム付 | |
矯正レンズセット内容 | SPH±0.5~10.0D CYL±2.0~6.0D | SPH±0.5~ 10.0D |
保険診療点数 | 静的量的視野検査 290点(片眼) | 精密視野検査 38点(片眼) |